■会場構成・みどころ
【序章 「さくらももこができるまで」】
「さくらももこ」ができる前、まんが家デビューまでの時間を、少⼥時代の私物や卒業⽂集、絵⽇記などの展⽰を通して振り返ります。
【第1章 「ももことちびまる子ちゃん」】
さくらももこの代表作『ちびまる子ちゃん』で記念すべき初めてのカラー扉絵や、原画によるキャラクター紹介を展⽰します。第1章だけで展⽰する原画はなんと100点以上︕ボリューム満点の展⽰となっており、好きなキャラクター・懐かしのエピソードにも出会うことができます。
【第2章 「ももこのエッセイ」】
⽂章を書くことは何故か苦にならず、⾼校3年の時に書いた作⽂が「現代の清少納言」と称されたことからエッセイまんがを描くことを思いついたという、さくらももこ。その才能は1991年発刊の『もものかんづめ』で開花します。
第2章では、『もものかんづめ』の巨⼤原稿用紙や拡⼤本のほか、『まるむし帳』や『ももこのいきもの図鑑』などさくらももこが手がけたエッセイに関する展⽰も登場します。
【第3章 「ももこのまいにち」】
1994年に男児を出産。変わらず仕事に追われつつも、子どもと過ごす時間を⼤切にしたいという思いを抱えていた⽇々の中でうまれた作品を展⽰します。『そういうふうにできている』や『スーパー0くん』、『のほほん絵⽇記』など数々の作品の中から、さくらももこが⼤切にした⽇常を⾒つけてみてください。
【第4章 「ももこのナンセンス・ワールド」】
さくらももこが「ナンセンス」に本気で取り組み、その才能をあますことなく発揮した異⾊の作品、さくらももこの発想の原点ともいわれる『神のちから』と『神のちからっ子新聞』を展⽰します。ナンセンス・ワールドを表現して考え抜かれた額縁や展⽰レイアウトにも注目して、空間そのものをお楽しみください。
【第5章 「ももことコジコジ」】
ふとした落書きから誕⽣した、正体不明の宇宙の子、コジコジ。コジコジが発する濁りのないことばの数々は、読む⼈に寄り添いそっと背中を押してくれます。あたたかな言葉と画でつくられた空間をぜひご堪能ください。
【終章 アトリエより】
仕事でもプライベートでも、みんなを楽しませ、面白がらせることが⼤好きだったさくらももこ。その思いは遺された作品の中にも宿り、いまを⽣きる私たちに幸せを届けてくれます。まる子とコジコジの冒険を描いた『まるコジ』の名場面と、ひとつひとつ丁寧に描かれた39点にものぼる⼩さなイラストたちが展⽰を締めくくります。
■さくらももこ プロフィール
1965年5⽉8⽇静岡県⽣まれ。1984年『教えてやるんだありがたく思え︕』でデビュー。1986年「りぼん」で『ちびまる子ちゃん』連載開始。1989年同作品で第13回講談社漫画賞受賞。1990年作詞をした「おどるポンポコリン」が⽇本レコード⼤賞ポップス・ロック部門受賞。1991年初エッセイ『もものかんづめ』がベストセラーに。『さるのこしかけ』(92年)で第27回新風賞受賞。『スヌーピーブックス』シリーズでは翻訳を手がけるなど幅広く活躍した。2018年8⽉永眠。
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